デパ地下販売員の正直しんどい

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休日の魂の清め方

薮内正幸さんという絵本作家/動物画家をご存知でしょうか。

 

本日、講演会があったので行ってきました。

絵本作家というと柔らかいイメージですが、

動物画家というと、ちょっと硬派な感じがします。

 

日本の動物図鑑とかって、写真が使ってあるものが多く、

絵、しかもペン描きで精緻に描いたものが載っているのは少ないそうで。

理由は、単純に絵より写真の方がコストが安いのと、

動物を、「図鑑レベルでペン描き」出来る作家がほとんどいないからだそうです。

 

薮内正幸さんは、その「図鑑レベルでペン描きが出来る」数少ない作家の一人でした。

残念ながら、2000年に病気で亡くなられています。

 

なので、講演は息子さんである薮内竜太さん(薮内正幸美術館館長)が全国各地でやっておられます。

生前の薮内氏の創作活動の様子や生活ぶりなど、面白おかしく話してくれて、あっという間に時間が過ぎました。

 

「動物を、写真などの媒体を見ずに正確に描ける」というフレーズがよく使われていましたが、修行時代に徹底的に動物の骨格のデッサンを重ねた結果、動物を描こうとする際、自在に頭の中で動物の骨格を思い浮かべることが出来るからだそう。

凄いですねぇ。

 

そういう精密な描画の動物絵本は当時珍しく、wikiにも次のように書かれています。

「そのころ主流であったおもちゃのような動物絵本とは一線を画するものであった」

 

とにかく動物が好きで小さい頃から描き続け、絵を習った事はなく、独学、というのがね。一つの事を極める。好きこそものの上手なれ、の精神ですね。

 

山梨県にその薮内さんの美術館「薮内正幸美術館」があります。

日本で唯一の動物画の美術館です。私も機会があれば行きたい。

 

どうぶつのおかあさん (福音館の幼児絵本)

どうぶつのおかあさん (福音館の幼児絵本)

 

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AE%E5%86%85%E6%AD%A3%E5%B9%B8

 

 

今さらですが、この講演、なぜ行ったかというと、

講演第2部で対談相手として登場する、動物写真家のさとうあきら氏が、ちょっとした知り合いだったから。会いに行ったわけです。

 

私と旦那君はレッサーパンダが好きで、全国各地の動物園に取材に行ったりしてたんですよね。それでその情報をホムペを作って発信してたんです。

その活動の中でさとうあきら氏と知り合ったのですが、めっちゃ面白い人なんですよコノ人。もう50代も半ばかと思いますが、プラスオーラ全開で行動力抜群。

懇意だった薮内正幸氏の美術館を設立にするにあたって、写真家としての忙しい日々の中、学芸員と司書の資格を修得したり、愛玩動物飼養管理士1級持ってたり。

「自分は人間の皮を着た犬です定期的に獣に触らないと足りなくなっちゃう!」とか言う変わった人(ア言ッチャッタ)だけど、めっちゃエネルギー貰える人です。あんな年の取り方出来たらいいなぁと思う。

 

久しぶりに会って話してくると、やっぱりエネルギー湧いてきた。

現在はなかなか各地の動物園に行く機会がなく、更新が止まっている状態だけど、

今年はちょっとまた動物園取材の旅に出たいなぁ。

 

久しぶりに実りのある休日でございました。

 

余談:

講演後に旦那君と二人でさとう氏に挨拶しに行ったら

さとう氏『 二人が来るって聞いてたからお土産にレッサーパンダのお菓子買ったのに玄関先に忘れてきた! 送り付けていい?! 』

 

さとうさんwww

 

新ヤマケイポケットガイド13 動物園の動物

新ヤマケイポケットガイド13 動物園の動物

 

http://www.satoh-akira.jp/plofile.html